当社は昭和６１年に建築の「構造設計事務所」として創業しましたが、その企業理念はArchite ctural Technology →Artec=「建築技術」を「糧」とした仕事によって社会に貢献し、そこに働く人の成長と、会社の発展を願うものであります。
　爾来、構造設計分野において多くの経験と実績を積み重ねながら、常に「プロフェッショナル」としての技術力の研鑽に励んで参りました。
近年、社会環境の著しい変化と進歩の中で、構造設計に求められる職能も大きな変化を遂げると同時に、厳しい競争と淘汰による変革の時代を迎えております。また、建築設計の職能の細分化が高度に進んだ昨今の建築界にあって、建築設計の職能は本来「ひとつのもの」との発想に立ち戻り、「意匠設計部門」を設立することで、顧客のニーズにオールラウンドに且つ適切にお応えする体制を整えました。
　更に、常に大きな地震災害の危険性に晒され、また軟弱地盤に建築計画がされることの多い日本の都市において、地盤問題の克服は建築計画における重要課題です。地盤は工業製品としての他の建築材料とは異なり自然そのものです。地域のみならず同一の建設地においてさえ様々な性状を示す地盤に対しては、適確な対応力が求められます。その課題を克服するべく、当社は「地盤改良部門」を設立し、「設計～施工～管理」を一貫して行う体制を整えました。もちろん、地盤改良が最適解であるとは考えておりません。しかし、この難解な地盤に対し、自らの事業で立ち向かうことで、安全性と経済性を両立した合理的な基礎計画が提案できるものと確信します。
　当社は「意匠」・「構造」・「地盤」に亘る独自の職能を更なる知識と技術力の研鑽を進めることで、多様化するニーズに的確にお応えする努力を続けて参ります。

代表取締役　野沢俊輔